11月15日、16日と二日間にわたり今年４月に発足した日本獣医歯科学会の設立記念講演会がありました。
役員である私が実行委員長を務めさせていただき、日本の獣医口腔歯科分野で知らない人はいない３名の講師の先生と人の歯科でご活躍されている先生のご講演をいただきました。
また当会の代表理事の樋口、奥村の基調講演と会員獣医師によるパネルディスカッション、症例検討が行われました。
会場の関係で参加人数に限りがあり総勢100名ほどの方がご参加いただき設立記念にふさわしい講演会となりました。
さて、日本獣医歯科学会ですが日本で初めての動物歯科の学会です。今までは日本に動物歯科の学会はありませんでした。
前身は比較歯科学研究会という集まりです。残念ながらこの会ができるまでは古い歯科の治療がそれほど変わらないままずっと行われていました。それを変えたい気持ちを持った個性的な獣医師が集まって比較歯科学研究会はできました。比較歯科というのは人の歯科との比較という意味で、日々進歩する人の歯科治療から学んで獣医歯科治療に生かし、またその結果を人の歯科にフィードバックするという目的がありました。
そして、新しい治療とともに理論に基づいた基礎治療のすそ野を広げることも目的として日本獣医歯科学会が設立されました。
今後、日本の獣医歯科治療はこの学会を中心としてより多くの飼い主様とわんちゃん、ねこちゃんの歯科治療を変えていくものと思います。
