当クリニックについて

はじめまして。院長の樽野です。

私は鳥取大学の農学部獣医学科で学び2008年に獣医師になりました。当時、大学で歯科に関する教育はほとんどありませんでした。また勤務したての頃はお口の病気＝歯石、治療＝歯石取り、歯がグラグラしている＝抜歯という治療とも言えない事が普通でした。
歯科への興味はありましたが、何から学べばよいか分からず、また飼い主さまから求められる機会も少なかったため、本格的に取り組むには時間がかかりました。それでも少しずつ、講習会などを通じて知識と技術を積み重ねてきました。

私にとって転機となった出来事が二つあります。
一つは、人の歯周病専門医・牧草先生の講義DVDとの出会いです。歯周病の治療に取り組みながらも、歯周組織や口腔の構造を理解せずに処置していた自分に気づかされ、大きな衝撃を受けました。それ以来、獣医学にとどまらず、人の歯科からも学ぶようになり、視野が大きく広がりました。
もう一つは、日本獣医歯科学会（旧・比較歯科学研究会）の先生方との出会いです。動物と人の歯科を比較し、より良い医療を目指すという理念のもと、犬や猫といった種を超えて歯科医療を高めていこうとする仲間との交流は、知識や技術はもちろん、動物歯科に対する想いにまで深く影響を与えてくれました。

今まで培ってきた知識・技術を最大限生かし、犬だからではなく家族としてお口の健康を守りたいという飼い主さまの想いに応えてまいります。