わんちゃんの歯の問題の多くは歯周病によるものです。
その次に多いのが歯が割れる問題です。

このように奥歯の先端や、先端から平たくはがれるように割れることが多いです。
その多くは固いもの(ハサミで切れない程度)のトリーツやおもちゃが原因です。
このように神経(写真の赤く見えているところ)が出ている場合、感染を起こし歯の中の神経が死んでいきます。
最終的には根っこの先に膿ができて痛みが出たり、目の下から膿が出たりする場合があります。
人でも神経を抜く治療をしますが、人の場合は虫歯による歯髄の感染が多いようです。
この神経を抜く治療ですが、様々な要因により必ず成功するとは限りません。
また、犬や猫においての神経を抜く治療の長期的な成功率を追ったデータもありません。(そもそも、治療方法が統一されていない)
結局、いかに理論的に病態を把握してどのような手技で行うことでより細菌を排除できるかという知識と技術が重要となります。
そもそも歯の神経を抜く治療は非常に多くの過程と特殊な器具が必要となるため、一般の動物病院でできない場合がほとんどです。そのため、問題が起きるまで放置されたり歯を抜く治療しか提案されないことが多いかもしれません。
当院(私は)以前から神経を抜く治療を行ってきましたが、この神経を抜く治療も日々進歩しています。より良い成績を出せるように今回の実習を受けてきました。
合計6日間にわたりすべて神経を抜く治療の練習漬けでした。さらに、宿題も出るので3か月にわたりほぼ毎日歯内療法の練習をしました。

歯の模型や根管のブロックを用いて練習し、最終的には頭蓋模型を用いて実際の歯で練習をしました。

このように神経の管を徹底的に洗浄して詰め物(上の白く見える部分)をする治療です。
今まで行ってきたやり方が今回の実習でかなりアップデートされました。より早くより良い治療を提供できると思います。
歯が割れて神経が出た場合でもかなりの割合で残してあげることは可能です。
もちろん硬いものを与えないで割れないことが一番です。
もし割れてしまってもぜひ一度ご相談ください。



